続き

んで、なんでキーワードに言及したかというと挙げられた「プロ市民」のリストに非常に違和感があるからなんだよね。
キーワード「プロ市民」には現在のところ以下のような説明が書かれている。

職業的運動家と、その周辺の人々。一般に左翼系の主義主張を持つ。プロ市民の集合としての市民団体を指すこともある。

近年では、主義主張で「ほとんどの市民を代表している」と標榜しているのに、実はごく一部の利害関係でしか発言していない、矛盾した左翼系の運動家などをさす。

プロ市民」コメント欄で何人かの人が意見を述べられているように、原義は違うらしいし、2ちゃんねる他ネット上での使われ方を見るとこの言葉自体に色々と問題があるとは私も思うがとりあえずその問題は置いておいて一般にネット上で使われる「プロ市民」の用法に従って話を進める。
違和感があるのは「リスト::市民運動」で挙げられた人々の名前のほう。現在のところ本多勝一筑紫哲也辻元清美福島瑞穂松井やより辛淑玉の6人がリストに加えられている。リストに登録したのは全てid:shikineさん。
率直な感想は「どれもプロ市民じゃないだろ」。
強いて言えば、故松井やより辛淑玉の二人はそう言っても(あるいは言われても)いいかもしれない。けど松井はもう死んでるしなぁ。
本多と筑紫はとりあえず「ジャーナリスト」と言えばよいか…。朝日の著名記者を経て共に週刊金曜日編集委員になり、筑紫は今ではニュースキャスターをメインの仕事にしている。
辻元と福島は「政治家」に当たるのか…。辻元はピースボートから社民党代議士で次期社民党党首かと期待されていたところに秘書給与詐取疑惑で逮捕され今は蟄居中。福島は弁護士から参議院議員になって今や泥舟社民党の党首にまでなっている。
故松井にしても朝日新聞記者出身だし、辛淑玉の出所はよくわかんないけど、一応人材育成コンサルタントだかなんだかやってて、世間的には「評論家」と見られているんじゃないのかなぁ。
もちろん各人がいわゆる「市民運動団体」の講演を引き受けたり、集会に参加したり、何かのアピールの賛同人になっていたりはするけど、一種の人寄せパンダであって運動家として何か主導的な運動の旗振り役を務めたていないだろう。辻元、福島は確かに市民運動から政治家になったといってもいいだろうけど、社会運動が政治と無縁であることの方が難しいわけで、そんなこといったら議会政治家はみんなプロ市民か。「サヨクじゃないとプロ市民じゃない」というなら、社民党共産党プロ市民党か。それもなんだかなあ。
辛の場合はたしか「石原やめろネットワーク」の共同代表を務めていたような気がするし、松井は元々朝日新聞記者だが「従軍慰安婦」問題や女性国際戦犯法廷などで動きまわっていたから運動家的側面はそれなりに持っていると思う。
結局、現在のところ「リスト::市民運動」に加えられている人々は、右よりな人が「リスト::サヨク」とか「リスト::売国奴」とかを作ればあてはまるかもしれないけど、「市民運動」や「プロ市民」としてくくるのは不適当なのではないでしょうか。少なくとも本多・筑紫は完全なアウト、辻元、福島は元「プロ市民」と考えるべきでしょう。
ちなみに「プロ市民」を含むキーワードを検索してみると人名では、太田光征高橋泰行田中千恵子菱山珠夫肥田泰丸屋博室生昇ヘレン・カルディコット(以上はid:lovelovedogさんが作成)、ジョゼ・ボヴェ(id:shikineさんが作成)の9人がヒットします。この人たち(しかし最初の方は日共系ばっかだな)の方がまだ「プロ市民」の用法に当てはまると思いますねぇ。