岡留安則著『武器としてのスキャンダル』筑摩書房/ちくま文庫/2004年5月/ISBN:4480039422
1982年〔昭和57年〕3月にパシフィカから刊行〔企画・編集は波乗社〕された親本に「文庫のための最終章 スキャンダル雑誌の実践の軌跡」を加えたもの。オビ文は田中康夫
120ページから。

 情報紙や怪文書は三鬼*1のいう通り、確かに〝真相〟を突いているケースが多い。特に発行所を明記した情報紙の場合には、スキャンダルを金にする執念が込められているだけに、確度はかなり高い。つまり、〝生活がかかっている〟からである。スキャンダルを金にする目的で発行される情報紙を「週刊新潮」は「ブラックジャーナリズム」と名づけた。

ブラックジャーナリズム」の名付け親が週刊新潮ってのは意外。というか本当なの?

*1:引用者註:三鬼陽之助のこと。