大塚英志『サブカルチャー文学論』

大塚英志著『サブカルチャー文学論朝日新聞社/朝日文庫/2007年2月/ISBN:9784022643902

サブカルチャー文学論 (朝日文庫)

サブカルチャー文学論 (朝日文庫)

2004年2月に朝日新聞社から刊行された単行本(ISBN:4022578939)の文庫化。文庫化に際して補論として「江藤淳とツルリとしたもの」*1を収録したとのこと。
↓目次

序――サブカルチャーである、ということ
江藤淳と「サブカルチュア」としての戦後
村上春樹にとっての「日本」と「日本語」
まんがはいかにして文学であろうとし、文学はいかにしてまんがたり得なかったか
村上春樹はなぜ「謎本」を誘発するのか
吉本ばななと記号的な日本語による小説の可能性
幻冬舎文学論(あるいは天に唾する小説のあったはずの可能性)
山田詠美ライナスの毛布
「物語」と「私」の齟齬を「物語」るということ
庄司薫デレク・ハートフィールドなのか
キャラクターの起源、起源のキャラクター小説
神戸震災文学論
三島由紀夫とディズニーランド
太陽の季節』は何故「サブカルチュア」文学ではないのか
石原慎太郎と「見るなの禁止」
仮構と倫理――大江健三郎と三人の自死者について
補論 「ツルリとしたもの」と妻の崩壊
あとがき
文庫版あとがき
人名索引/作品名索引