辺見庸著『単独発言 私はブッシュの敵である』角川書店/角川文庫/平成15年4月/ISBN:404341708X

姜尚中「解説」

2001年12月に刊行された『単独発言 99年の反動からアフガン報復戦争まで』*1に原稿を6編加え、サブタイトルを「私はブッシュの敵である」に変更したもの。それぞれの初出は以下のとおり。
「私はブッシュの敵である 言説の完膚なきまでの敗北について」は2001年11月30日に書き下ろし。「この汚い報復戦争に反対する 9・11テロと国家の暴力性」は『東京新聞』2001年10月17日付夕刊掲載*2を一部加筆修正。「道義なき軍事攻撃の即時停止を」は『朝日新聞』2001年10月9日付。「コヤニスカッティ」は『サンデー毎日』2001年10月7日号。「国家について」は『サンデー毎日』11月4日号。「イラクへの侵略戦争に最後まで反対する 私たちの内面も蹂躙」は『朝日新聞』2003年3月22日付に「私たちの内面をも蹂躙」との見出しで掲載。「人倫の根源に背く軍事侵略」は『週刊金曜日』2003年3月18日号掲載の「戦争に反対する個の魂の集結を」を一部改稿・修正、インタビュアーは岡田幹治同誌編集人。「世界は戦争のなかにある」は『毎日新聞』2002年11月21日付夕刊、インタビュアーは滝野隆浩記者。「危機的なのは「抵抗の水位」が低くなっていること」は『生活と自治』(生活クラブ事業連合生活協同組合連合会発行)2002年12月号、インタビュアーは同誌編集部山崎衛。「人間はどこまで非人間的になれるのか」は『週刊金曜日』2002年11月1日号、インタビュアーは岡田幹治。「メディア規制と状況の危機」は『世界』2001年10月号、インタビュアーは岡本厚同誌編集長。「「個人情報保護法」をめぐって」は『週刊読書人』2001年6月15日号。「国家主義台頭の危険」は『朝日新聞』2001年4月27日付けに「ソフトな国家主義の危険」の見出しで掲載。「「神の国」発言について」は『東京新聞』2000年5月27日付に掲載、森喜朗首相の釈明記者会見について同紙からコメントを求められたもの。「決壊した民主主義の堤防」は『朝日新聞』関西版2000年6月17日付夕刊に掲載された談話原稿。「広がる「虚」の風景」は共同通信文化部のインタビューに答えたもので、2001年1月に配信。「政治の右傾化と人間の「個」」は共同通信編集委員室のインタビュー企画、2001年4月配信。「国家と不思議なマント」は共同通信から2000年9月配信。「私たちはなにを見なかったのか」は共同通信新年企画で「過信から思慮の世紀へ」のタイトルで2000年1月配信。「実時間における作家の時代認識について 野間宏の場合」は2000年5月27日に開かれた第8回野間宏の会「野間宏とアジア」の講演の修正加筆。「視えない像、聞こえない音 死刑制度について」は2000年6月25日に行われた「フォーラム'90実行委員会」主催の集会での講演、同委員会ニューズレター『FORUM90』Vol.57(2000年7月27日)掲載。「いま、抗暴の時がきた あとがきにかえて」は書き下ろし。